2012年 08月 14日
「日本は降伏していない」―ブラジル日系人社会を揺るがせた十年抗争
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先日観た『汚れた心』は、映画として面白かったかというと、面白くなかった。だけど観る価値、知る価値はあった。なにしろ全く知らないことだったので。
そこで映画を観終わった後、事件についての書籍が無いか調べたところ、1995年に『「日本は降伏していない」―ブラジル日系人社会を揺るがせた十年抗争』という書籍が発行されていたのでした。中古で安く売ってないかAmazonで探すと、なんと1万6千円。酷いよね。ネットで川崎の図書館を検索すると普通にあったので予約し、本日その本が届いた。
映画では「終戦」ってキーワードが、平和だったブラジル日本人社会を、突如揺るがしたような感じだが、本では「終戦」っていうのはただの切っ掛けでしかなく、それ以前からの問題が浮き彫りになっただけのようだった。ブラジル移民間の中で生じた、経済格差みたいなものが事の発端。商業的に成功した日系人に対して「あいつらは、ブラジル人相手に商売し、さらにその商品はアメリカに流れている、けしからん」みたいな妬みが噴出したのだと思われる。
夜にNHKで、『戦場の軍法会議 ~処刑された日本兵~』というドキュメンタリーがあって、かなり面白かった。海外戦線にいる日本軍の中には、法務官が居て、各軍人が法に反することが無いか監視している。当時の兵隊からしたら、かなり厄介な存在だったようだ。しかし戦局が悪くなると法務官は、軍部にないがしろにされていく。そして戦局悪化の最終局面では、軍部は風紀を乱すものをどんどん処刑していく。そこで本来、法務官が処刑に値するか判断しなければいけないが、軍のパペットとなっており、結局、ほとんど罪も無い人をどんどん死刑判決するのでした。
旧日本軍、ブラジルの日系社会、日本赤軍といい、最終局面は風紀、プライドみたいなものを証明するために、仲間を殺し始めるってのが考えられない。でもこれって、意外と人間の性みたいなものなのかな。
そこで映画を観終わった後、事件についての書籍が無いか調べたところ、1995年に『「日本は降伏していない」―ブラジル日系人社会を揺るがせた十年抗争』という書籍が発行されていたのでした。中古で安く売ってないかAmazonで探すと、なんと1万6千円。酷いよね。ネットで川崎の図書館を検索すると普通にあったので予約し、本日その本が届いた。
映画では「終戦」ってキーワードが、平和だったブラジル日本人社会を、突如揺るがしたような感じだが、本では「終戦」っていうのはただの切っ掛けでしかなく、それ以前からの問題が浮き彫りになっただけのようだった。ブラジル移民間の中で生じた、経済格差みたいなものが事の発端。商業的に成功した日系人に対して「あいつらは、ブラジル人相手に商売し、さらにその商品はアメリカに流れている、けしからん」みたいな妬みが噴出したのだと思われる。
夜にNHKで、『戦場の軍法会議 ~処刑された日本兵~』というドキュメンタリーがあって、かなり面白かった。海外戦線にいる日本軍の中には、法務官が居て、各軍人が法に反することが無いか監視している。当時の兵隊からしたら、かなり厄介な存在だったようだ。しかし戦局が悪くなると法務官は、軍部にないがしろにされていく。そして戦局悪化の最終局面では、軍部は風紀を乱すものをどんどん処刑していく。そこで本来、法務官が処刑に値するか判断しなければいけないが、軍のパペットとなっており、結局、ほとんど罪も無い人をどんどん死刑判決するのでした。
旧日本軍、ブラジルの日系社会、日本赤軍といい、最終局面は風紀、プライドみたいなものを証明するために、仲間を殺し始めるってのが考えられない。でもこれって、意外と人間の性みたいなものなのかな。
by marktonkotsu
| 2012-08-14 23:55